2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

2014.03.05 (Wed)

フェリーとこどもたち【前編】(風来坊シリーズその10・part212スレ)

ツンデレメイドとデレデレジョン(風来坊シリーズその9・part209スレ)のつづきです)

20 :元風来坊:2014/02/15(土) 04:31:09.42 ID:nwhmG/2t
風来坊だった頃。とある国で。
その島へはフェリーで向かいました。
その島はその国の首都からフェリーで24時間のところにありました。
つまり、フェリーの中で一泊する必要がある、ということです。

前日。
”ええっ!!オマエ四等で行くの?”ジョージが言いました。
”ああ。カネもったいねーだろ”
”だってさ。アブねーって。夜寝てるところを、首掻っ切られてお陀仏だぜ?”
ジョージは身振り手振りを交えながら言いました。
偉そうに言ってますがコイツだって絶対に四等で行くと思います。
ユダヤ人のケチっぷりは筋金入りですからww。
ちなみにジョージはというと、山に行くらしいです。
私たちは友人とはいえ、いつもいつでも一緒♪~というような、
そんなベッタリの関係ではありません。ジェリーはとっくにどっかに行ってます。

日本にもありますが、フェリーや列車など乗り物には座席のランクがあります。
記憶が頼りなので定かでありませんが、
そのフェリーでは一等が個室、二等が相部屋、
三等が雑魚寝部屋だったと思います。
そして四等が甲板に敷き詰められた二段ベッドでした。

当日。
フェリーに乗り込んだ私は自分のベッドを確保しました。
まずはベッドの確認。清潔か?虫はいないか?壊れないか?
次に周りの確認。変なのいないか?危なそうな人間はいないか?
・・・ははあ・・・やっぱりいるよね。そらそうだww
警戒心に満ち満ちているせいかどいつもこいつも危なそうな人間に見えます。
ベッドを確保してベッドの寝心地を確認してもう一度周りを見渡しました。
なんか「コッココッコ」ってうるせーなあ、と思って振り向くと、
そこには鶏が三羽ほど入った大きな鳥かごがありました。

・・・眠れるといいな(゚~゚;)

ものすごい不安を感じながらふと、前を見ると。
10歳くらいの男の子が立っていました。
男の子は私の顔をまじまじと見たかと思うと走って逃げて行きました。

21 :元風来坊:2014/02/15(土) 04:31:46.44 ID:nwhmG/2t
フェリーに乗り込む数日前のこと。
ドミトリーの管理人のエリーさんが私に話しかけてきました。
”私さん。もうすぐクリスマスだね。どうするの?”
”どうって??メンドクセーからここにいるよ”
ここはその国の首都。
先日旅行から帰って来たばかり(旅の最中に旅行ww)なので
どこに行く気もありませんでした。
”ダメダメ。そんなの~~!絶対にダメ!!
 クリスマスから正月はここにいちゃダメ!!”
”どうして?”
訊けば、クリスマスや年末年始には
警官が空に向かって拳銃を撃つとのこと。
そして警官の中には興奮して空に向けたはずの腕を
横に向け始める輩もいるらしい。
エリーさんはサラリと言いました。
”ソレで毎年何十人も死んでるネ d(´∀`。) www”

ははあ・・・そんな大変なことがニュースにならないのは
日本では毎年餅で死ぬ人がいるのと同じことなのか?

143 :元風来坊:2014/02/22(土) 18:48:45.68 ID:Kdb1ajGv
話は戻ってフェリーの甲板。
フェリーの上はカオス!!ww
思えば首都で働く出稼ぎの人々が
故郷に帰る時期だったのかも知れません。フェリーは満員でした。

荷物からして日本とは質が違います。
最も印象的だったのは、前回発言した籠に入れられた鶏!!
スーツケースとか旅行カバンとかそんな洒落たもの、
高級品はありません。布で覆われたナニかとか、木箱のナニかとか。
私のベッドは二段ベッドの下段。
ベッドの周りには鶏の入った籠の他、誰のものなのか判らない、
得体の知れない、大きな荷物が山となって積んでありました。
私は自分のベッドに寝そべって上段のベッドを眺めていました。
籐の二段ベッド。上段のベッドのあの荷物。落ちて来なきゃいいけど。

そんな喧騒の中。
さっきの男の子が仲間数人を引き連れて戻ってきました。
しばらくの間、離れた所から私を観察していましたが、
やがてその中のやはり10歳くらいの女の子が近づいてきました。
よほど私のことが怖いのでしょうか?
ビクビク、とは言いませんがかなり緊張しています。
時々チラチラと振り返るのは仲間がいることを確かめているのでしょう。
目が合うと、ビクッとして、ジッと私を見ています。
私は、その子がまさか私に向かって歩いてきている、
などと思いませんから、目を上段のベッドに戻しました。
どんなに陽に灼けていて、現地人にしか見えなくても
見る人が見れば判るようです。

後に聞いたことですが、
ここに「いるはずのない人間」がいると気になるのは当然www
ここにいるわけがない、のにいたらそら気になるでしょうね。
日本人にもいろいろいるってことなんですけどねwww
そして、もしも・・・もしも万が一、
私があの、怖ぁ~~い人々であった時のことを考えれば
女の子の態度は当然のこと、と言えます。
女の子は暫く立ち竦んでいましたが、ベッドの側まで来ると、
前屈みになって顔だけを突き出し、おずおずと私に言いました。
”ねえねえ。アナタ・・・どこの国の人?”

144 :元風来坊:2014/02/22(土) 18:49:40.30 ID:Kdb1ajGv
”え?オレ??”
私が答えると、女の子は頷くこともなく、
前屈みのままジッと私を見ています。
何て答えようか??私は逡巡しました。
日本人とバレて、損か得か?
損の場合、最悪死ぬことになりますw
寝ている間に首を掻っ切られてww
私は様子を見ることにしました。

”・・・なんで?どうしてそういうことを訊くの??”
女の子の方を向いて横になったまま訊く私。
”訊いたっていいでしょう?”
正直に言いましょう。ひとり旅。
様子を見るとかそんなんじゃありません。
せっかくできた話し相手が嬉しいのです。
簡単に会話を終わらせたくありませんでした。

私は起き上がり、ベッドに腰かけ直しました。
そして、ビーチサンダルを履きながら言いました。
”ん~~どうしようかな~~?”
”え?いいじゃない教えてくれたって”
不服そうな顔で屈んでいた上体を上げ、腰に手を当てる女の子。
”言いたくないな~”
”え~~?どうして~~~~?”
褐色の肌。パッチリした瞳。いかにも南国の女の子といった顔立ち。

”どうして?って言いたくないから”
”ねえねえ、言ってよ~~”
女の子は私の手を取って言いました。
”知りたい?”
女の子の質問にのらりくらりと答える私。・・・なんか楽しいww
”知りたいから訊いてるんでしょ!!ね~~!!!!”
じれったいのか、女の子は私の手を握ったまま地団駄を踏みました。
”!”(〃>ω<)カ!カワイイーww。
その頃には女の子の緊張は解けていました。
他愛もない会話。私も緊張が解けていましたww

145 :元風来坊:2014/02/22(土) 18:52:07.05 ID:Kdb1ajGv
私と親しげに話す女の子の姿に安心したのか
他の子供たちも寄ってきました。全部で5,6人いたでしょうか。
私はこの子供たちをボディガードにしよう、と考えましたww
子供だから私を守ってくれることはできないでしょうが、
私に警告してくれることならできます。
眠っている私を起こすくらいならできるでしょ。

私は女の子の握っている手を解きながら言いました。
”じゃあさ。どこの国の人だと思う?”
”え?アナタが?どこの国の人かって??ん~~~σ(゚・゚*)エットネ・・・”
小首を傾げる女の子。答える女の子を私は無視しました。

”なあ、ちょっと見てな”
集まってきた子供たちが私に注目しているのを確かめてから、
私は得意の手品を始めました。
クロスアップマジック。コテコテのスライハンド。
タネも仕掛けもない(ホントはあるけどね)、技だけでやる手品。
日本にいた頃、飲み屋のねーちゃん相手に腕を磨きましたww

貧しいとは、娯楽が少ないということです。
テレビもなければラジオもない。
日本人が普通にテレビで観る衝撃映像なんて
一生見ることがない人々もいるのです。
当然に手品なんて
大道芸人や近所の同じく貧しい国での手品好きのおじさんレベルの、
ごくごくレベルの低いものしか見たことがないでしょう。
日本では大したことのないレベルの低い私の手品でも
途上国の子供たちには衝撃的!斬新かつ新鮮なものなのです。
この子供たちはテレビを観ることがない限り、
私以上の手品を観ることはおそらくないでしょう。

手品が終わると子供たちの眼差しは
好奇心から尊敬に変わっていました。
もはや私が何国人なのかどうでもいいようですww
”ねねね、もう一回やって!!!もう一回”
手品の極意は一度だけww
同じものを二度も三度もやってはならない。
”今日はこれでおしまいww面白かったろ??
 明日またやって見せてやるよ。その代わり・・・”
(※管理人注・・・続くようです)

************

この記事の出典元
17:00  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
Powered By 画RSS

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://nihonnagonago.blog115.fc2.com/tb.php/795-3e39335a

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。